サウンドトラック #1
韓国 2022年3月23日公開 全4話
ジャンル:ロマンスヒューマンドラマ
配信:Disney+
レビュー
※以下ネタバレ含む
4話完結と短く、登場人物も少ないのでわかりやすい。何より俳優もストーリーも映像もOSTも最高で、すでに10回以上リピしてる、韓国ドラマの中で五指に入るお気に入り。
20年来の友人関係(正確には19年)にある二人の片思いを描いた作品。作詞家のウンス(ハン・ソヒ)は奔放で自由。好きになったらすぐに告白、片思いなんて無駄だという性格。そんな性格が災いして、片思いの経験がなく、リアリティのある歌詞が書けない。カメラマンのソヌ(パク・ヒョンシク)は、ウンスのことがずっと好きだけど、友情が壊れることを恐れて思いを隠して生きてきた。
ソヌが片思いしていると知ったウンス(相手は留学先のジェニファーだと思っている)は、ソヌに自宅で一緒に作詞の手伝いをしてほしいと申し出るが・・・
片思いの描写が本当に切ない。何度見ても胸が締め付けられる。ソヌがペンダント入りの人形を渡そうとして渡せないシーン、ウンスが苦手なワインをおいしいと飲んでいることを聞いたシーン、そして兵役に向かう際にカフェで泣き崩れるウンスを、雨の中じっと見つめるシーン。ウンスがソヌを失いたくないから絶対に付き合わないと話したシーンもほんと切ない。
ソヌが海外に旅立ってからのウンスの日々には、いつもソヌの影が。みかんのシロップ漬け、マフラー、そして人形。ソヌからの連絡がないことに動揺し、メッセージアプリとにらめっこな彼女の姿がまた愛おしい。
ソヌが帰ってきてからはウンスがソヌへの思いを募らせていく描写がいい。突然帰ってきたソヌが持つ花束にドキドキしたり、ソヌへの思いを隠さない後輩の女の子の前で動揺しまくったり。そしてラストのウンスがソヌへ片思いを伝えるシーン。長い間こんな苦しい思いをさせてごめんと謝る言葉に、二人のすべてが詰まっている。
ハン・ソヒは「アビス」、「夫婦の世界」と悪女役で脚光を浴びた女優。「マイネーム:偽りと復讐」や「京城クリーチャーズ」のようなアクションもできる稀有な女優だけど、「わかっていても」や今作のような等身大の女性を演じさせても素敵な俳優。そしてまじで美人。
作中で流れるOSTも歌詞が表示され、物語の一端を担っている。
ちなみに居酒屋「부부(夫婦)」を営む2人は、実際の夫婦。息の合った掛け合いを見せてくれる。
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