Mr.プランクトン
韓国 2024年11月8日公開 全10話
ジャンル:ロマンチックコメディ
配信:NETFLIX
レビュー
※以下ネタバレ含む
主演のウ・ドファン(ヘジョ)は私は初めましての俳優だったが、イ・ユミ(チョ・ジェミ)は「力の強い女 カム・ナムスン」や「今、私たちの学校は」などの作品ですでに遭遇済み。全10話と短く、まずまずテンポもよい。一部ではイ・ユミの声がうるさいなど批評もあったが、むしろそれが良かったと個人的には思う。
ロマンチックコメディ(ラブコメ)ではあるけれど、テーマはかなり重め。冷凍精子を使っての受精の際に精子を取り違えたことが8歳で発覚し、母親は自殺。父親には疎まれて家出。便利屋を営むが脳の腫瘍で余命3ヶ月の男ヘジョと、生まれてすぐに捨てられ施設で育ち、500年続く宗家に嫁ぐ予定だが、早期閉経のため子どもができず、妊娠したと嘘をつく女チョ・ジェミ。かつて恋人同士だった二人が再び出会い、ヘジョの本当の父親を探す旅に出る。
結論から言うと最終話のラストは涙止まらんかった。病院の白い天井ではなく、青空とジェミの顔を見ながら逝ったヘジョは決して悪い人生ではなかった。そしてジェミの泣きながら笑う顔が特に印象強く、イ・ユミはぴったりの配役だったと思う。あの顔が脳裏に焼き付いてこのシーンだけ何度も見返した。ちなみにオープニングのシーンがそのままエンディングシーン。奇跡は起きないけれど、ヘジョにとっては最悪の中の最良の結果だったのは間違いない。
もちろんコメディ要素も忘れてはならない。オ・ジョンセ演じるオ・フンは宗家の跡取りだが、強い母親の言いなりになって生きてきた男。ジェミを運命の女性だと信じ、一途に彼女追いかける姿は、一生懸命なんだけどコミカルで笑いを誘う。ベテラン俳優ならではの安定感があった。
「力の強い女 カム・ナムスン」を見た時にも思ったけど、イ・ユミは意地悪な性格の役柄も多いが、こういう天真爛漫な役が本当によく似合う。ウ・ドファンの悪い男役もよかったけど、このドラマはイ・ユミの配役が最高だった。彼女以外にジェミが演じられる俳優は思いつかない。
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